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入局者の声

放射線科に入局して
後期専攻医(2019年度卒業、入局5年目)


私が初めて自分の進路として放射線科を意識したのは学生の頃の臨床実習の時でした。治療計画室で臓器やターゲットのコンツールやビームのアレンジ、線量計算などを体験させてもらい、放射線治療という世界に初めて触れました。その時の先生方のやりがいに満ちた様子が今の進路を決める一つの原点になったと思います。
国試合格後や研修医の期間で志望する科を考え始めた時、私の心には自然に放射線科が優先度の高い選択肢として浮かび上がりました。それにはいくつかの理由があり、もちろんその一つは前記したように放射線科の業務内容に魅力を感じていたことです。またその他では放射線科が非常にオンとオフがはっきりした科だったというのもあります。私は他大学にて大学院に在籍し、そこから医学部に入りなおした所謂再受験組です。医学部卒業時点では既に第一子がおり、現在では二児の子供を育てている母親でもあるので、基本的に入院病床のない放射線科はとても魅力的でした。病床がないだけでなく、日々の読影や治療の業務でも属人的な要素が少ないので、子供の急病などの時も業務を交代していただき早退させてもらったことは現在に至るまで何度もあります。さらに放射線科と研究活動の親和性も魅力的でした。放射線科は医学界の中では歴史の浅い方に入る診療科ですが、同時にデバイスや機器の進化とともに急速に進化し続けている診療科とも言えると思います。研究に値するテーマは無数にあるといっても過言ではなく、その中で昨年はIPMNや早期膵癌の画像所見について諸先生方にご指導いただきながら、学会発表としてまとめることができました。臨床をする上においてもとても貴重な経験になったと思います。
 私は現在後期専攻医として主に放射線治療の部門で研鑽を積んでいます。毎日が勉強の連続で、とても刺激的で充実した生活を送っています。私の体験が入局を検討しておられる方の参考になれば幸いです。