画像診断(核医学) Nuclear Medicine
診療内容
核医学検査(RI検査)は、微量の放射線を出す薬剤「放射線医薬品」を体内に投与し、放射性医薬品が臓器や体内組織などに集まる様子を画像化し、病気の有無や臓器の働きを捉える検査です。CTやMRIによる画像は、精度の高い形態的な情報を捉えることができますが、核医学検査では、血流や代謝などの機能変化を捉えることが出来、疾病による形態上の変化が現れる前の微妙な兆候を、より早期にキャッチすることができます。
体内から出てくる放射線を、ガンマカメラやPETスキャナと呼ばれる装置で検出し、画像を作成します。
核医学検査は用いる薬剤により、様々な部分の検査を行うことができ、主なものだけで30種類以上の検査があります。
例えば脳では脳血流量の測定、心臓では心筋血流や心筋代謝の測定ができます。
また全身の腫瘍の有無を調べたり、癌の骨転移の有無や骨代謝の程度を調べたりすることもできます。
それ以外にも肺の血液の流れや腎臓の働きなども画像化して簡単に知ることができます。
脳血流
心筋シンチ
PET
骨シンチ
検査に用いる薬の大半は静脈注射で体の中に入れます。注射と同時に検査を行う場合と時間をおいてから検査を行う場合がありますが、いずれも検査用のベッドの上に静かに横になっていていただく間に測定は終了します。 多くの場合、注射された薬は、一度は目的の臓器や器官に集まりますが、早いものでは数時間で、遅くても数日で体内から排泄されたり放射線が弱くなって、やがてなくなってしまいます。
PET装置
SPECT/CT装置