学生教育 Education
教育の方針と目的
放射線医学は画像診断学・放射線腫瘍学・IVR(Interventional Radiology)・核医学から成り立っています。臨床医学における放射線医学の役割を明らかにし、放射線医学の基本と実際を教育します。
進歩の著しい画像診断においては、正確な読影力を身につけるのみでなく、各種医用画像情報を総合的に解釈できる能力を養うことを目標とします。
また、患者さんと接する姿勢および患者さんのQOLを考慮した治療の在り方(低侵襲的治療・疼痛緩和)を教育します。
系統講義・臨床講義
放射線医学総論・画像診断学・放射線腫瘍学(放射線生物学を含む)・IVR・核医学を順次講義します。
放射線医学総論では放射線医学の成り立ち、放射線の基本原理およびその画像診断への応用を概説します。
画像診断学では、単純X線フィルム読影法からCT、MRI等による診断までを総合画像診断の一環として理解させることに重点を置きます。 核医学では、人体の生理学的/生化学的な機能画像より疾患の質的診断がなされることを概説します。
放射線腫瘍学・IVRでは、悪性腫瘍の治療における放射線治療の位置付け、悪性腫瘍および脈管系疾患の低侵襲的治療法としてのIVRの意義を解説し、QOLを考慮した治療の重要性の理解に努めます。
臨床実習
放射線科では学生講義同様に臨床実習(クリニカルクラークシップ)を重要視しています。画像診断では 実際の症例の画像を供覧し、学生に読影させる形式をとり、読影のポイントを解説します。さらに、疑問点の抽出力、解決力を育成し、“考える放射線医学”を実習します。
また、CT、MRI、核医学検査、血管造影(IVRを含む)などの見学の機会を与え、各検査法に対する理解を深めるよう努めます。
放射線治療に関しては、可能な限り入院中の放射線治療患者さんを対象としたbedside teachingを行います。