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後期研修 Senior residency program

後期研修プログラム 概要

後期研修は大学および関係病院で研修を行うことを基本としています。
当科は京都を中心に多くの関係病院を有しており、関係病院ではcommon diseaseを中心とした診療を行っています。
一方、大学では比較的稀な疾患を経験することが可能であり、関係病院と大学での研修を組み合わせることにより、様々な疾患に対しての知識や技術をバランスよく習得出来るように配慮しています。

専門領域に関する詳細な画像診断学の知識を習得する

後期研修の前半では放射線診断および治療の基本について十分な知識を身につけることを主目的とします。画像診断においては、検査法の適応を知り、各検査の使い分けができること、さらには代表的疾患の典型的所見を知ることが大きな目標となります。また、放射線治療や IVR 治療においては各治療法の適応の詳細を知ること、さらには代表的疾患における治療の実際を知ることが大きな目標となります。
その後、各分野にわたってさらにその技術・知識の習得を得ることを目的とします。

画像診断:

放射線診断の適応と限界を理解し、各種疾患に対する検査選択とその解釈を行うことができるようにする。専門領域に関する詳細な画像診断学の知識を習得する。

IVR :

インタベンショナルラジオロジー( IVR )の適応と限界を理解し、 IVR を用いた治療の対象となる代表的な疾患の治療戦略を考えることができるようにする。
IVR の手技全般を幅広く理解し習得する。

放射線治療:

放射線治療の適応と限界の概略や、集学的治療における放射線治療の役割を理解し、エビデンスに基づく放射線治療を行うことができるようにする。特殊な放射線治療についても習得する。また、放射線生物学や慢性障害についても理解する。

放射線診断および治療について十分な知識を身につけた後は、各分野での知識・技術の理解を深めると同時に、他科医師とのコンサルテーション能力の向上にも努めます。学ぶ立場から研修医などの指導にも積極的に関わってもらい、専門医認定試験合格に向けて修練していただきます。また専門分野に応じて放射線科専門医以外に以下の専門医・認定医などの取得を目指します。


放射線診断:放射線診断専門医、IVR 学会認定専門医、核医学専門医、PET認定医、乳腺専門医など
放射線治療:放射線治療専門医、放射線腫瘍学会認定医

放射線科専門医について

放射線科専門医認定試験を受験するには卒後臨床研修終了後、少なくとも3年間、日本医学放射線学会の認定した総合修練機関及び修練機関において修練を収め、そのうち最低1年間は大学などの総合修練機関において、研修指導医のもとで臨床研修することが必要です。このため、最短で卒後6年目に受験資格を得ることになります。
放射線科専門医認定試験では、画像診断・IVR・核医学・放射線治療の他に基礎 ( 物理・生物・法令等 ) も含めて放射線医学全般についての広い知識が問われます。
専門医資格取得後、さらに高度な専門性にこたえるため、サブスペシャリティの専門性に応じて放射線診断専門医、あるいは放射線治療専門医の取得を目指すこととなります。
放射線診断専門医・放射線治療専門医は、放射線科専門医を取得後、日本医学放射線学会の総合修練機関もしくは修練機関において2年間以上、診断(画像診断学,IVR, 核医学)もしくは治療の研修を行った後に受験することができます。

放射線科フローチャート